月の井（つきのい）株式会社月の井酒造店

　このお酒は癌で蔵元である旦那様を亡くし、お酒を売るために新聞広告に載せるつもりで書いた奥様のレポートがきっかけで有名となり、非常に入手困難となったお酒です。開栓は１週間前です。

　上立ち香は穏やかながら米々しく生き生きと感じられる。含むと、酸味の押し出し強く、口中にキュキュっと滑り止めがかかるよう。ふつふつと湧き上がってくるかのような旨みは複雑で、このお酒に託された思いが伝わってきます。速醸もとのお酒と聞いていましたが、生もとや山廃の仕込みを思わせます。
　飲み進んでいくと、甘味の膨らみが強くなるも、終始特徴のある酸がガッチリとこのお酒の輪郭をつくっています。
瓶詰：2007/05/01
2007/08/27

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