山間（やんま）第一酒造株式会社

　H26BY。下の特別純米同様、ラベルはセンターにどどんっと大きく銘柄が書かれています。しかしそれ以外の情報は右下に瓶詰の日付が書かれているくらいで実にシンプルです。肩ラベルに特定名称である「純米大吟醸」と仕込みタンク番号と醸造年度。裏ラベルには醸造元、原材料名、アルコール分、精米歩合などの、最小限の情報にとどめられています。

　上立ち香は、程よくホエイ（乳清）のように香ります。よくよくかぐと白桃のようでもある。含むと、ジュワっとくる甘味と炭酸を思わせるスッキリ感は、酒と言う液体の両極端のようでもある。そうか！、これは昇華だ！。液体という枠に収まることなく、飛び越えてます。化学的な意味だけでなく、自分のお酒に対する認識も、一段上のステージに昇華されたよう。旨いっす。

　H25BY。ラベルはセンターにどどんっと大きく銘柄が書かれています。しかしそれ以外の情報は右下に瓶詰の日付が書かれているくらいで実にシンプルです。肩ラベルには仕込み別、かめ口直詰め、生原酒と書かれています。裏ラベルには醸造元、原材料名、アルコール分、精米歩合などの、最小限の情報にとどめられています。

　上立ち香は、何ともフレッシュ！、ラムネを思わせるように程よく香ります。含むと究極のシュワ甘♪。そうそうこれこれ♪、この甘味。後半も口中に長々と残ることはなく、潔く引いていきます。いつもの一合蛇の目で、残り少なくなったお酒を名残惜しく撹拌していると、ほんのり乳酸を思わせるような旨みも出てきました。チマチマ飲んでいるのがわずらわしくなり、今度は多めに含む。口中で長く保持せず、ゴクっと飲み込む。ん～旨い。９０ｍｌの大き目のお猪口で飲んでいた父も、グラスでゴクゴク飲みたいと言うので、リーデルを出してきて注ぎなおす。こりゃ一升瓶でもなくなるのが早そうです。旨いっす。

気に入っていただけましたらアカウントのフォローをしていただけると嬉しいです。