1690年(元禄三年)創業。二兎の焦点、それは〝二兎追うものしか二兎を得ず″
「味」と「香」、「酸」と「旨」、「重」と「軽」、「甘」と「辛」。
二律背反する二つのコトガラが最高のバランス・味わいになるように試行錯誤を繰り返し、丸石の酒造りに合う米を「雄町」と「山田錦」の二つに選びました。
雄町は純米大吟醸酒・純米吟醸酒のクラスを…。キレイでいて旨味と甘みを豊かに感じ、そして余韻の軽さを求めています。
山田錦は純米吟醸酒・純米酒のクラスを…。味わいがゆっくりと心地よく広がり、軽快な余韻が長く楽しめる酒を求めています。
雄町と山田錦という全国的にも有名なお米を、古くより酸と甘さにこだわり日本酒を育ててきた丸石醸造が、丸石醸造のベクトルで雄町と山田錦を追求します。
二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五
ラベルは和紙でセンターに銘柄の「二兎」、左下に二羽の兎が向かい合っている二兎のロゴが印のようにプリントしてあります。非常にシンプルで、他の二兎シリーズとは異なりいかにも曰くありげです。
上立ち香は、穏やかながら心地よくライチを思わせように香ります。この時点で二兎らしいメリハリを連想させてくれます。
含むと、香りからの想定通りのメリハリで、甘味と程よい酸がひじょぉ~に気持ちいい。雄町らしさを探すと、そこは高精白のお酒らしく、雑味なく高密度な印象のラインで楽しませてくれています。後半に少しだけ酸が持ち上がり、後切れを演出。
もう一度注意深く含む。素晴らしい大吟醸らしく、節度を持った幅の中で上下(前後半)に分かれての演出。空気やその湿度まで伝わってくるような美しい緑のリフレクション。本当はどちらが主題なのか?。二兎らしく両方なんでしょうね。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五 データ
使用酵母 | 協会701号酵母 |
---|---|
使用米 | 備前雄町35%精米 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
容量 | 720ml |
価格 | 720ml・4,445円(税別) |
二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五に関するリンク
2020/01/26 二兎(にと)「純米大吟醸」備前雄町三十五(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八
ラベルは赤地のセンターにピンクの箔で二羽の兎が向かい合っています。その下に銘柄の「二兎」、ウサギと銘柄の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米大吟醸」と使用米の「愛山」、精米歩合の「四十八」と書かれています。さらにその下に醸造元の「MARUISHI」と創業年の「1690」。肩張りで特徴の「無濾過生原酒」。
開栓は二年前です(笑)。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。無濾過らしく僅かに緑黄色で、ほどほどの澄みかたをしています。熟成による黄変はありません。
飲用温度は生熟成ということもあり低目の10℃くらいです。上立ち香は、穏やかながら心地よく、メロンを思わせるように香ります。意図的に開栓後に長期熟成させましたが、本当に生だっけ?、香りにヘタリのようなものは感じられません。思わずラベルを確認してしまいました。
含むと、…。旨い♪。時を経たからこその馴染んだ甘味と酸味。ネガティブな熟感がないのは、特徴ある酸の関与が伺えます。素晴らしいバランス。普段の好みは酸をそれと感じさせないことですが、二兎や新政を飲んでいるとその考えを改めさせられます。貫禄すら感じる旨味からの、潔い後半の切れ。この場面変化も秀逸です。
もう一度注意深く含む。この貫禄、時を経ている意外感。これは新年の紫陽花だ。隣に咲いている美しい山茶花すら添え物にしてしまう存在感。何故?6月に開花した紫陽花が半年後にこの状態を保っているのかが不思議だが、咲いた時より増している深み。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八 データ
使用米 | 愛山48%精米 |
---|---|
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アルコール度 | 16度 |
容量 | 720ml |
容量・価格 | 1,945円(税別) |
二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八に関するリンク
2020/01/吉日 二兎(にと)「純米大吟醸」愛山四十八(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米大吟醸」雄町四十八
ラベルは黒地のセンターに赤の箔で二羽の兎が向かい合っています。その下に銘柄の「二兎」、ウサギと銘柄の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米大吟醸」と使用米の「雄町」、精米歩合の「四十八」と書かれています。さらにその下に醸造元の「MARUISHI」と創業年の「1690」。
上立ち香は程よく穏やかで、桃に乳酸のイメージを含ませたかのように香ります。優しいいい香りが出ています。
含むと、…綺麗な甘味、味の出方は雄町から想定してした圧力はなく、酸も押し出してこない分上品です。この優しい広がり方は、いかにも純米大吟醸。
もう一度注意深く含む。…
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米大吟醸」雄町四十八 データ
使用米 | 備前雄町48%精米 |
---|---|
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.4 |
アルコール度 | 16度 |
容量・価格 | 1.8L・3,362円(税別) |
容量・価格 | 720ml・1,686円(税別) |
二兎(にと)「純米大吟醸」雄町四十八に関するリンク
2016/07/吉日 二兎(にと)「純米大吟醸」雄町四十八(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米吟醸」山田錦五十五生
ラベルは白地のセンターに二羽の兎が向かい合っています。その下に銘柄の「二兎」、その二文字の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米吟醸」と使用米の「山田錦」、精米歩合の「五十五」と書かれています。さらにその下に醸造元の「maruishi」と創業年の「1690」。右肩に生のシール。
上立ち香は心地よく華やかでパインを思わせるように香ります。ここのところ飲んだ中では結構華やかな部類に入るが、嫌味なほどではなくいい香りが出ています。
含むと、ジュワっとジューシー♪、月並みですがいかにもジューシーと言う言葉がぴったりときます。甘味主体ながら酸味が上手くまとめており、ダレた感じはしません。そして引き際の僅かな余韻は、盃を次へといざなう。
あかん。完全に危険な酒だ。
もう一度注意深く含む。跳ねるね~、このウサギ♪。何とも楽しい!。思わず追いかけると、アリスの白ウサギよろしく、何やら急いでいるようでつかまらない。何とか捕まえたと思ったが、手のひらには何も残っていなかった。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米吟醸」山田錦五十五生 データ
使用米 | 山田錦55%精米 |
---|---|
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.5 |
アルコール度 | 16度 |
容量・価格 | 1.8L・3,047円(税別) |
容量・価格 | 720ml・1,528円(税別) |
二兎(にと)「純米吟醸」山田錦五十五生に関するリンク
2016/05/18 二兎(にと)「純米吟醸」山田錦五十五生(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五
ラベルは黒地のセンターに銀の箔で二羽の兎が向かい合っています。その下に銘柄の「二兎」、ウサギと銘柄の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米吟醸」と使用米の「雄町」、精米歩合の「五十五」と書かれています。さらにその下に醸造元の「MARUISHI」と創業年の「1690」。
上立ち香は程よく穏やかで生八つ橋を思わせるように香ります。山田錦よりは幾分穏やかながら、いい香りが出ています。生八つ橋♪、好きなんですよね~。
含むと、来たぁ~。ジュワっとジューシー♪。このあたりは山田錦とのストーリーを感じます。僅かながら引き締めた印象もあり、甘味と辛味が同居しています。この辺りはコンセプト通りなのでしょうね。火入れで真価を発揮しているというのは好感が持てます。そして引き際の僅かな余韻は、相変わらず盃を次へといざなう。危険です。やはり危険なお酒です。
もう一度注意深く含む。山田錦とは別の意味でこのウサギも楽しい♪。雄町と言うことで溶けた甘味を期待すると、何故か辛口を感じ、すっきりとした辛口を期待すると、程よく甘味を感じさせてくれる。アリスの白ウサギを探しているうちに、あべこべの世界に入り込んだようです。しかし結果は、
かゆいところに手が届いている♪。
飲み進んでいった後半でも、甘味を感じながら潔く引いていく。ちゃんと二兎を得ている♪。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五 データ
使用米 | 備前雄町55%精米 |
---|---|
日本酒度 | +1 |
酸度 | 1.4 |
アルコール度 | 16度 |
容量・価格 | 1.8L・3,130円(税別) |
容量・価格 | 720ml・1,565円(税別) |
二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五に関するリンク
2016/05/22 二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒
ラベルはシルバーのセンターに黒で二羽の兎が向かい合っています。その下に銘柄の「二兎」、ウサギと銘柄の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米吟醸」と使用米の「雄町」、精米歩合の「五十五」と書かれています。さらにその下に醸造元の「MARUISHI」と創業年の「1690」。肩の帯には「別誂限定少量仕込みしぼりたて生酒」。
上立ち香は程よく穏やかで、マスカットを思わせるように香ります。僅かではあるが乳酸系の香りもまざる。このあたりはいかにも現代風のイメージを彷彿とさせます。
含むと、ファーストコンタクトから優しく、滑らかな甘味。いい甘味ながら、やや儚げな印象。この味の出方は一時期の而今を思わせます。後半はしっとりと棚引きながら引いていきます。
もう一度注意深く含む。こ、この二兎は優しさと濃さの二兎を追ったか?。後半の味わい深さは後に引くものがあります。発酵力はそれほど強くない酵母なのか?、それとも酸を強くは感じないので、汲水歩合を抑えめにしたのか?。相変わらず楽しい二兎を堪能できました。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒 データ
使用米 | 備前雄町55%精米 |
---|---|
アルコール度 | 16度 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,593円(税別) |
二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒に関するリンク
2018/01/11 二兎(にと)「純米吟醸」備前雄町五十五別誂しぼりたて生酒(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五自社酵母M1
ラベルはシルバーのセンターに黒で二羽の兎が向かい合っています。その下にひげ文字で銘柄の「二兎」、ウサギと銘柄の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米吟醸」と使用米の「雄町」、精米歩合の「五十五」と書かれています。さらにその下に使用酵母の「自社酵母M1」、醸造元の「MARUISHI」と創業年の「1690」。
上立ち香は、穏やかながら心地よく、マスカットを思わせるように香ります。意図的に開栓後に長期熟成させましたが、さすが火入れ!、ヘタリのようなものは感じられません。安定感のある香り。
含むと、程よいと言う言葉がまさにしっくりくる凝縮された甘味。この辺りは7号系の仕込みと変わらず、二兎らしい雰囲気があります。一転、中盤以降は酸がやや抑えめに感じる分、突出したものがなく上品です。余韻は気持ち良いオレンジ色のグラデーション。
もう一度注意深く含む。このしっとりと落ち着いた旨味!、これは最近では最も美しく感じた夕焼けだ。オレンジ色の美しいグラデーションだけでなく、望遠で気持ち良く圧縮された描写の電信柱。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五自社酵母M1 データ
使用米 | 雄町55%精米 |
---|---|
使用酵母 | 自社酵母M1 |
アルコール度 | 16度 |
容量 | 720ml |
価格 | 1,628円(税別) |
二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五自社酵母M1に関するリンク
2020/08/01 二兎(にと)「純米吟醸」雄町五十五自社酵母M1(日本酒ブログ)
二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒
ラベルはライムグリーンのセンターに緑の箔で二羽の兎が向かい合っています。その下に銘柄の「二兎」、ウサギと銘柄の間にアルファベットで「NITO」とルビがふってあります。その下に特定名称の「純米吟醸」と使用米の「出羽燦々」、精米歩合の「五十五」と書かれています。さらにその下に醸造元の「MARUISHI」と創業年の「1690」。
開栓は昨日です。いつもの一合蛇の目猪口に、八分目ほど注ぎます。ほとんど色はなく綺麗に澄んでいます。
上立ち香は程よく穏やかで、羽二重餅のように香ります。非常にうっすらとではありますが、栗も混ざるか?。おっ、これは犬山名物、「もちたけ」さんの栗羽二重♪。
含むと、ジューシーな中でも、流れるようなラインの甘味。起伏が激しくない分、酸もほどほどに隠れており、何とも心落ち着く雰囲気です。
テーブルに付き、座りなおしてもう一度注意深く含む。平静を装うかのように、穏やかな甘味のカードを滑り込ませてくる。しかし、こちらも見逃してはいない。あの口元の緩み、相手は自信たっぷりだ。アップカードは7(7号酵母)なのに。こちらは8&9のseventeen、ゆっくりやりたい(飲みたい)、当然ステイだ。ディーラーのもう一枚が、10やA以外はもう一枚引くルール。絵札が入っていたとしても引き分けだ。そしてバストの可能性が高い。
まさか…、入っているのか?、18が!(Aが!)。心地よい空間に、ほんのり漂う香り。そして…、…、目に飛び込んできたのはハートのエース。お見事でした。旨いっす。
感想のつづき、購入先(販売店)情報は下記リンクの日本酒ブログへ
二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒 データ
使用米 | 山形県産出羽燦々55%精米 |
---|---|
アルコール度 | 16度 |
容量・価格 | 1.8L・3,241円(税別) |
容量・価格 | 720ml・1,630円(税別) |
二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒に関するリンク
2017/10/22 二兎(にと)「純米吟醸」出羽燦々五十五生原酒(日本酒ブログ)
コメント