清泉（きよいずみ）久須美酒造株式会社

　上立ち香は、早熟なシャッキリ感を伴うメロンのように香ります。含むと、キリっと一本筋の通った綺麗な造りで、ほんのり甘味が後から舌の上で踊ります。温度が上がってくると一本の筋がやや太くなったかのようで、かすかに見えてきた熟成感や丸みがこのお酒の深みを表現しているかのよう。相変わらず旨いっす♪

　上立ち香はほのかに上品に香ります。含むと一線を越えそうで越えないぎりぎりの範囲で幅のある旨みを出しているところが、この蔵の実力を感じさせます。非常に落ち着いた印象の何処かほっと出来るお酒でした。

　上立ち香は意外にも柑橘系を思わせ、比較的華やかに香ります。含むと、この華やかさを引き継いで、ややアルコール辛口の表情を見せる。飲み進んでいくと徐々に落ち着き、引き締まったボディの僅かな隙間からほんのり甘味を出してくる。旨いっす。二杯目の方が旨い大吟醸でした。
瓶詰：18/05
蔵出：18/10
2007/02/05

　上立ち香は、上品に抑えられ明確でないものの、バニラやバナナ系の香り。含むとソフトで優しいファーストコンタクト。マシュマロのような感触、ソフトな不織布の風合い。細い繊維を経緯緻密に織り込んだ織物的風合いではなく、解こうにも解けないまとまりやバランス。ん～旨いっす。
　人肌まで燗をつけてみました。やや揮発感が気になってくるものの、ほんのり甘味が増しました。

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